教会

「派遣のマリア」

意外と好評につき、再びマリア人形造りをしております。 いままでに派遣されていったマリアたちはいまどこでなにを見ているのでしょう? [ 人形を作っても販売する場所に困ります。 どこか置いてくれる奇特なお店がございましたらメールにてご連絡くださいま…

マリア様、ギャラリーへ

『「本」と「物」』展 「本」とその本に関する「物」とを贈り物に。『修道女スタイル』と「派遣のマリア」を出展、販売。 2009年11月26日(木)〜28日(土)/12月3日(木)〜12月5日(土) 13〜19時 @ gallery care of(港区南青山4-17-1折形デザイン研究所内、03-5…

霞を食べて生きる人へ。

このたび『飄々』というフリーペーパーを創刊しました。 といっても、紙切れに限りなく近い、たった4ページのプチ雑誌。 東京のある町で、ゴシックの教会から、川の中に浮かぶ緑の島まで歩いて、 そこでピクニッケするという、たわいない内容です。下記の場…

煉獄の霊魂のために

石を積み重ねたような外壁に青銅で葺いた三角の屋根、その上には天を指す十字架。 カトリック赤羽教会は、私たちの教会に抱くイメージに極めて近い外観をしているが、実際に映画やドラマのロケでよく使われるそうである。 被昇天の聖母に捧げられた教会。ゴ…

神言修道院

日本にも葡萄畑を持ちワインを作っている修道院がある。ヨーロッパでは当たり前のことのようだ。もちろんミサでは葡萄酒が必要だし、中世には修道院は大地主でもあった。いま銘酒となっているワインの中にもかつて修道院のものだった畑やワイナリーで作られ…

ホーリーカード

『修道女スタイル』の中でご紹介したoxalaさんがセレクトしたホーリーカードの特集が恵文社のホームページで行われている。ベルギーで作られたものを中心に、オリジナルの素敵なカードなども。 http://www.keibunsha-books.com/(右側の期間限定コーナーにあ…

キリスト教雑貨の店

先日、修道院製のお菓子を都内で買える場所は? というご質問をいただいた。 そういえばこのブログでも『修道女スタイル』の中ででも触れていないお店があるので、ご紹介しておこうと思う。 キリスト教の聖具用品の店は四谷がメッカである。上智大学や聖イグ…

大平作業所

ド・ロ神父が建てた作業所の遺跡である。昨日の大野教会からさらに山の中に入ったところ。農地に事欠き困窮していた村を救おうとして、原野を買って開墾を行った。 といっても出津教会からかなりの距離山道を登ったところにあって、通うのも、生産物を運び出…

大野教会

アクセルを自然と踏み込んでエンジンのうねりがひときわ高くなる急な砂利道。その先にとても小さな石積みの教会が見えた。 中に入ることはできないが、ドアの窓からのぞいてみると、20畳ばかりの畳敷きの広間が祈りの場所となっている。 山間の村の狭い畑の…

出津教会

ド・ロ神父が建て、司式を行っていた教会。 母国フランスのゴシック教会が高く高く天を目指して空を突き刺すように尖塔を延ばしているのと対照的に、この教会は海の見える斜面に伏せるようにある。そして一目見て忘れられないほどの白さ。 それは漆喰の色で…

野道共同墓地

外海のことを青い石の村だと昨日書いた。墓石も同じ青い石でできている。 この地方の人たちはかつては食器にもこの石を使ったそうである。そして死ぬとこの墓石の下で眠る。私はそのことに大地と人間とのつながり、宿命のようなものを感じる。そこから逃れら…

ド・ロ壁

今日からガイドツアーは、長崎の市街地を離れ、外海地方へ。いよいよエンディングが近い。 『修道女スタイル』ではド・ロ神父の一生について触れている。幕末に来日し、外海地区の発展に尽力したフランス人神父。類い稀な才気と信仰をすべて神に捧げた生き方…

神の島2

青い海と白い教会が隣りあってある、そのうつくしいコントラストはなぜこんなにも心を揺さぶるのだろうか。 海と船と岸壁、そしていくつかの住宅以外ほとんどなにもない、小さな港町の風景の中心に教会があることの不思議さ。 「長崎に行くと生活の中に教会…

神の島

単行本『修道女スタイル』の中では、神の島へ長崎駅前からバスで行くことになっている。なぜ島にバスで行けるかとえば、海が埋め立てられ、陸続きになったからだ。 快晴の朝、長崎駅からバスに乗って、神の島行きのバスは長崎の湾に沿って進んでいく。川を渡…

聖母の騎士ルルド

『修道女スタイル』にもっとページがあればこの場所も紹介したかった。 海と山に挟まれた長崎の狭い平野が、山裾の皺の奥まで入りこんで突き当たったようなところが、市内電車の終点蛍茶屋である。 聖母の騎士社は山肌にある。長崎特有の斜面を利用した墓地…

サンウミノ

『修道女スタイル』の長崎篇には散歩コーナーがない。楽しい店はこのブログで紹介する。 長崎でいちばんにぎやかな場所「浜ん町」はシャッターが閉まっている店などまったくないにぎやかな商店街である。 浜屋百貨店のアーケードを挟んだ向かい側、仲見世ビ…

長崎は坂の町である。海に山が迫ったところに作られた町。 きのうの西坂教会から山沿いにつづいていく道は浦上街道と呼ばれる。京都からみせしめのようにして長い道のりを引き回されてきた二十六人の殉教者たちは、最期のとき、この道を歩いて死へ向かった。…

西坂

西坂という聖地がある。長崎駅前から5分ぐらい歩いた坂の上。ここで二十六聖人は豊臣秀吉の迫害によって殉教を遂げた。 二十六聖人が十字架につけられたのと同じ場所に、その模様を再現した彫刻が建てられている。 行ってみるまではそんなことになるなんて…

南山手

大浦天主堂からマリア園へ歩く。さらに丘を上がると海が見える。 石畳と煉瓦の古い町が百年の月日のうちに植物に浸食され自然と一体になっている。もしパリのモンマルトルに海があったらこんなふうだろう。私は海のある町が好きなのでパリにも海があればいい…

祈念坂

大浦天主堂の横に石畳の細い坂道がある。 このあたりは長崎を訪れる人なら誰でもやってくる観光地で、市電の駅から天主堂の前まではみやげもの屋が並んで、大勢の観光客でにぎわっている。 しかし、この細い路地に入れば人影もほとんどない。 正面から見るの…

マリア園

マリア園は築百年の、修道院として建てられた建物である。いまは両親のいない(あるいはDVなどで両親と同居できない)子供たちのための保護施設となっている。 建物と子供たちは共生している。この歴史的な建物は痛みが激しく、一時取り壊しも検討されたとい…

長崎

単行本『修道女スタイル』ガイドツアーはいよいよ長崎へ。長崎篇はこの本の後半3分の1を占める。 私にとって長崎は行ったことのない故郷である。両親は長崎の出身で、いつも長崎の話を聞かされて育った。しかし、私は住んだこともないし、子供のころに行った…

修道院のお菓子

単行本『修道女スタイル』では教会にまつわるお菓子もいろいろ集めている。 いちばん有名なのは函館のトラピストクッキーだろうか。誰もが知っていると思ったので取りあげなかったけれど、これも函館のトラピスト修道院で作られている。函館にはトラピスチヌ…

修道院宿泊記

『修道女スタイル』をお読みになった方はp52の「女子修道院宿泊記。」だけが他のページと趣きがちがうことにお気づきと思う。この部分だけは妻が原稿を書き、写真ではなくイラストも描いた。 なにせ女子修道院なので私は訪問することをはばかられ、虎太郎(2…

マリアの派遣

ついにマリア人形を悩み多き人のもとへ派遣する。 「あなたを幸せにします」という大風呂敷を掲げ、笑顔で手を振りながら、必要としている人たちのところへ旅立とうとしている。 お役に立てるかどうかはわかりませんが、ご自宅でかわいがっていただけるとい…

ミサに参加するには

誰もいない教会で祈ったり、ひとり静かに時を過ごすのはいいものだ。それで教会に興味を感じたら、今度はミサ(礼拝)に参加しようかな、という気が起きるかもしれない。そのときどうしたらいいかちょっと書いておこうと思う。 ここではカトリック教会でのミ…

カトリック夙川教会

『修道女スタイル』の関西篇で紹介した教会。 サーモンピンクの外壁とそびえ立つゴシックの塔、そしてアールヌーボー風の装飾が町の中で異彩を放っている。 遠藤周作を輩出していたり、信徒数の多さを誇っていたりと、カトリックの盛んな土地柄である。その…

聖パウロカトリック教会

この前テレビの『世界遺産』を見ていたらスロバキアの木造の建物が映っていた。それがこの軽井沢の教会にそっくりで驚いた(残念なことに予告編でちらっと見ただけで本編のほうは見損なった…。)まったく同じような上が膨らんだメルヘンちっくな塔がついてい…

ショー記念礼拝堂

教会に行ったらベンチに腰掛けて目を閉じて祈る。 といっても自己流のデタラメなやり方である。聖書の言葉など思い浮かべて頭の中を神様っぽくしたあと、感謝したり懺悔したりして、意識が日常から離れ集中が高まってきたら、そのとき思い悩んでいることなど…

心のともしび

「修道女スタイル』の読書コーナーで紹介している『心のともしび』。http://www.tomoshibi.or.jp/tushin/index.html ある教会に行ったとき住所と名前を書いたら、熱心な信者さんから定期的に送られてくるようになった。鮮やかな2色刷りとなつかしい感じのロ…