京都上リ下リ6

projetdelundi2008-08-31

京都でおいしかったもの。
寺町にある一保堂というお茶の老舗で振る舞われた冷たいお茶。玉露に氷水を入れて15分ぐらい置いておくのだという。とろっとして香りが強く暑いときにほっとするものだった。
木造の店構えに白い暖簾が印象に残った。そのあとで寺町を歩いているとかわいい服装の女の子が一保堂のほうに歩いていくのが見えて、自転車で先回りしてこの写真を撮った。それから少し自転車で走っていくとまた同じ女の子が歩いていて写真を撮ろうと思ったけど、まるでストーカーみたいだったのでやめた。
それから錦市場豆腐屋で飲んだ一杯百十円の豆乳。「豆乳ください」というと奥の豆腐を作る作業場へいって瓶(カメ)のなかから杓ですくってくれるのである。
錦市場では八百屋が夜になって居酒屋に変じた店にも入った。他の店はすべてシャッターを閉めているのにこの八百屋だけはたいへんな働き者である。京野菜のお惣菜をいただいた。赤ズイキというもの、小松菜、三度豆という豆。家では野菜は健康のために機械的に食べているようなところがあるけれど、京野菜はそのおいしさだけのためにだって食べたい。小松菜というのはほうれん草と見分けのつかないようなもんだと思っていたけれども、すっきりとした苦々しさがあって、苦みもまたおいしさであると実感された。