2009-04-01から1ヶ月間の記事一覧

食パンの謎

次回の「パンラボ」は食パンを取りあげる(5月17日発売の『パニック7ゴールド』) パン・ド・ミがあり、イギリスパンというのもある。どれも食パンのような姿をしているけれど、食パンと呼んでいいのだろうか。そもそも食パンとはなんだろう。 と思っていた…

長崎は坂の町である。海に山が迫ったところに作られた町。 きのうの西坂教会から山沿いにつづいていく道は浦上街道と呼ばれる。京都からみせしめのようにして長い道のりを引き回されてきた二十六人の殉教者たちは、最期のとき、この道を歩いて死へ向かった。…

西坂

西坂という聖地がある。長崎駅前から5分ぐらい歩いた坂の上。ここで二十六聖人は豊臣秀吉の迫害によって殉教を遂げた。 二十六聖人が十字架につけられたのと同じ場所に、その模様を再現した彫刻が建てられている。 行ってみるまではそんなことになるなんて…

ベランダ農園

突如農業に目覚めた。 私は植物なんか育てたことない。小学1年のときは学校で朝顔を作らされたが、私の植えたのだけが枯れ、仕方ないので観察日記は他人の朝顔を見て描いた。そのあと小学校何年だか忘れたがヘチマも枯れたし、ヒヤシンスも腐った。でもいい…

哲学堂

少年野球の練習をずっと見ていた。牽制の練習をしていた。目の前にファーストランナーがいて、ピッチャーが牽制球を投げるとファーストに戻る。ユニフォームを汚して頭から滑り込む。ときどきは間に合わずにタッチアウトになる。アウトになるとバツが悪そう…

南山手

大浦天主堂からマリア園へ歩く。さらに丘を上がると海が見える。 石畳と煉瓦の古い町が百年の月日のうちに植物に浸食され自然と一体になっている。もしパリのモンマルトルに海があったらこんなふうだろう。私は海のある町が好きなのでパリにも海があればいい…

祈念坂

大浦天主堂の横に石畳の細い坂道がある。 このあたりは長崎を訪れる人なら誰でもやってくる観光地で、市電の駅から天主堂の前まではみやげもの屋が並んで、大勢の観光客でにぎわっている。 しかし、この細い路地に入れば人影もほとんどない。 正面から見るの…

マリア園

マリア園は築百年の、修道院として建てられた建物である。いまは両親のいない(あるいはDVなどで両親と同居できない)子供たちのための保護施設となっている。 建物と子供たちは共生している。この歴史的な建物は痛みが激しく、一時取り壊しも検討されたとい…

長崎

単行本『修道女スタイル』ガイドツアーはいよいよ長崎へ。長崎篇はこの本の後半3分の1を占める。 私にとって長崎は行ったことのない故郷である。両親は長崎の出身で、いつも長崎の話を聞かされて育った。しかし、私は住んだこともないし、子供のころに行った…

野餐趣

『東京ピクニッケ』が台湾で発売されるとのこと。台湾版リンク 表紙には「東京野餐趣」。字がぜんぶ漢字に置き換わってみると、赤と白の敷物もなんだか中国っぽい感じがしてくる。 ピクニッケは中国語で「野餐」というんだろうか。漢字二文字でまさにピクニ…

修道院のお菓子

単行本『修道女スタイル』では教会にまつわるお菓子もいろいろ集めている。 いちばん有名なのは函館のトラピストクッキーだろうか。誰もが知っていると思ったので取りあげなかったけれど、これも函館のトラピスト修道院で作られている。函館にはトラピスチヌ…

修道院宿泊記

『修道女スタイル』をお読みになった方はp52の「女子修道院宿泊記。」だけが他のページと趣きがちがうことにお気づきと思う。この部分だけは妻が原稿を書き、写真ではなくイラストも描いた。 なにせ女子修道院なので私は訪問することをはばかられ、虎太郎(2…

マリアの派遣

ついにマリア人形を悩み多き人のもとへ派遣する。 「あなたを幸せにします」という大風呂敷を掲げ、笑顔で手を振りながら、必要としている人たちのところへ旅立とうとしている。 お役に立てるかどうかはわかりませんが、ご自宅でかわいがっていただけるとい…

ミサに参加するには

誰もいない教会で祈ったり、ひとり静かに時を過ごすのはいいものだ。それで教会に興味を感じたら、今度はミサ(礼拝)に参加しようかな、という気が起きるかもしれない。そのときどうしたらいいかちょっと書いておこうと思う。 ここではカトリック教会でのミ…

カトリック夙川教会

『修道女スタイル』の関西篇で紹介した教会。 サーモンピンクの外壁とそびえ立つゴシックの塔、そしてアールヌーボー風の装飾が町の中で異彩を放っている。 遠藤周作を輩出していたり、信徒数の多さを誇っていたりと、カトリックの盛んな土地柄である。その…

聖パウロカトリック教会

この前テレビの『世界遺産』を見ていたらスロバキアの木造の建物が映っていた。それがこの軽井沢の教会にそっくりで驚いた(残念なことに予告編でちらっと見ただけで本編のほうは見損なった…。)まったく同じような上が膨らんだメルヘンちっくな塔がついてい…

ショー記念礼拝堂

教会に行ったらベンチに腰掛けて目を閉じて祈る。 といっても自己流のデタラメなやり方である。聖書の言葉など思い浮かべて頭の中を神様っぽくしたあと、感謝したり懺悔したりして、意識が日常から離れ集中が高まってきたら、そのとき思い悩んでいることなど…

心のともしび

「修道女スタイル』の読書コーナーで紹介している『心のともしび』。http://www.tomoshibi.or.jp/tushin/index.html ある教会に行ったとき住所と名前を書いたら、熱心な信者さんから定期的に送られてくるようになった。鮮やかな2色刷りとなつかしい感じのロ…

東京ピクニッケ

東京ピクニッケのホームページを作った。http://piqueniquer.petit.cc/ ピクニッケするたびに更新したり、以前このブログで掲載したものを再掲したりして、ピクニッケの情報をここに集約するつもり。 読者の人がピクニッケしたいときにこのホームページから…

おでこ

虎太郎は「でこちゃん」という絵本が好きらしい。母親のパッチンどめで でこちゃんの真似をして喜ぶ。 彩2才1ヶ月、13.5kg。

アンナ・カリーナ

修道女 [DVD]出版社/メーカー: 日本コロムビア発売日: 2000/05/20メディア: DVD クリック: 18回この商品を含むブログ (4件) を見る『修道女スタイル』はジャック・リヴェット監督の『修道女』からインスパイアされ製作した。60年代のヌーヴェルバーグ映画で…

お茶の水散歩

お茶の水はどこをどう歩いても散歩向きの町である。だから『修道女スタイル』に載せた以外の私の好きな場所を。 山の上ホテル(右の写真)からちょっと下ったところにはカトリック神田教会がある。これは以前このブログで紹介した。 ニコライ堂から小川町の…

ニコライ堂

ニコライ堂は日本正教会(ロシア正教の流れ)の中心となる教会で、御茶ノ水の駅前にある。青銅のドームは東京に住む人なら一度ぐらい目にしたことがあるかもしれない。 前を通り過ぎるのと中をのぞくのは大ちがい。薄暗い堂内に金色のイコノスタス(聖所と至…

宝塚散歩

中断していた『修道女スタイル』ガイドツアーの続き。 宝塚では清荒神という門前町を紹介している。私鉄のちいさな駅から山の上にある仏閣までずっと商店街がつづいている。 昔ながらの、おばあちゃん好きがしそうな、和菓子屋にはじまって煎餅屋とか漬け物…

イエンセン

東京にデニッシュがおいしい店はたくさんある。しかしイエンセンのような店はイエンセンだけだ。デニッシュというとフルーツののった色鮮やかなものを連想するが、ここのはチョコやカスタードやシナモンが入っている質実剛健なもの。スモーケアとかティビア…

デニッシュ

『パニック7ゴールド』に過去6回連載した「パン・ラボ」史上、すべてのパンを並べ終わったときに巻き起こった参加者の歓声がもっとも大きかったと思う。なにしろ甘い香りが鼻をくすぐっているし、カラフルだし、形もバラエティに富んでいる。 選ばれたデニッ…

浜離宮

『修道女スタイル』をちょっとお休みしてピクニッケの話。 花見は日本最大のピクニッケイベント。私もふとしたときにも行きたい行きたいとそのことばかり考えて、なんとなく落ち着かないような気分でいる。近くのマンションの敷地に咲く桜を自転車で通りすぎ…