2008-12-01から1ヶ月間の記事一覧

千鳥ヶ淵

千鳥ヶ淵へ一生懸命歩いたのは、きのうのパンをはやく食べたかったからである。 お堀の上を高速道路が走っていた。何時代だかわからない景色である。外国人が見たらもっと不思議だろう。ヴェンダースの『都市とモードのビデオノート』というヨウジヤマモトの…

半蔵門

話は雑司ヶ谷から半蔵門へ移る。川喜多財団へ映画の写真を取りにいったのである。過去の名作の写真を焼き増しして貸しだしてくれる。それは教会の本のなかでキリスト教に関する映画を紹介するためのものである。ロッセリーニ『神の道化師フランチェスコ』と…

すすきみみずく

すすきみみずくは雑司ヶ谷・鬼子母神の名物。飛び出したまんまる目玉がまるで宇宙人である。 なんでも江戸時代に病気の母を抱えた貧乏な娘さんが夢ですすきみみずくを見て、その通りに作って境内で売ったら大ヒットしたという伝説のおもちゃだそうである。い…

鬼子母神通り

11月30日の日曜日に行ったときは偶然にも鬼子母神通りで「みちくさ市」が開かれていた。定休日のシャッターが閉まった店の前に即席の古本市が開催されていたのである。この雑司ヶ谷周辺の古本屋あるいは、ネット上の古書店やなかには古本屋ではないひとも集…

いなり寿司

雑司ヶ谷二丁目商店街はしっとりとしている。住宅地のなかにあって、人通りも少なくて、店はどれも地味めで渋い。ざわざわした感じがなくていい。 古ぼけているばかりかというとそうでもない。とてもおいしいいなり寿司のお店があった。ごはんがよく炊けてい…

雑二ストア

雑二ストアという市場のような商店街のような闇市のようなものが雑司ヶ谷にあった。沖縄の市場によく似ている。このまえ長崎に行ったときにもこういう雰囲気の場所がいくつもあった。東京では荒川区のほうにいくとときどきある。 商店街というよりも民家が寄…

雑司ヶ谷の紅葉

2週間前のことなのでもう散ってしまったかもしれないが。 雑司ヶ谷は古い町でいろんなところに大きな木が残っている。鬼子母神参道のケヤキ並木。石畳の上に落ちた赤い葉っぱを掃き清め道ばたに集めたのを、虎太郎(1歳9ヶ月、12キロ)が大よろこびで踏んで…

雑司ヶ谷

副都心線という地下鉄の新路線ができた。いつ乗ってもガラガラで、夕方の込み合う時間帯でも座ることができる。この秘められた事実にみんな気づかないでいつまでも自分だけ座っていたいなどとセコいことを考えながら乗っている。 雑司ヶ谷にも簡単にいけるよ…

かぼちゃ

虎太郎(1歳9ヶ月、12キロ)の最近の散歩テーマはかぼちゃである。ハロウィン以来かぼちゃが大好きになってしまった。毒々しいオレンジ色と丸くてでこぼこの怪しい形、ケタケタ笑いする裂けた口、感情を伺わせない穴だけの目が、彼の気を無限にそそるようで…