2006-01-01から1年間の記事一覧

このブログについて

2005年9月−2006年2月はパリ、 2006年4−7月は沖縄、 2006年8−10月は谷根千、 そのあいだにときどき自宅周辺部(東京)の話題が入り込むというていでお送りしています。

ペリカン

ペリカンのロールパンは袋のなかに10個も入っていて、こんなにたくさん食べられないかと思いきや、1個食べると加速がついて、2個、3個、4個、5個と次々食べてしまう。 噛んでいるうちにあとからじわっとしみだしてくる小麦粉の味が、ミルクティーとよく…

根津、桜坂

和服の上にカッポウ着を着た50がらみのおかみさんがひとりでやっていて、肉じゃがなど家庭料理みたいなあったかい味のお惣菜を出す。 カウンターだけの狭い店のなかにいるお客さんは、地元・根津在住の常連さんばかりでみんな仲良し。 というのはすべて想像…

きんもくせい

いつのまにかなごやかさのなかへ包み込まれている。 きんもくせいが香っているのだ。 周囲を見わたし、黄色を探す。 谷中墓地の垣根に、あるいは民家の植え込みに、ちいさいが目に滲みるような花弁が鈴なりになっている。 そのうち、生暖かな風のなかに、ひ…

10月のかき氷

行く夏を惜しみつつ、今年食べたかき氷のまとめ。 だるまや(十条) 氷宇治ミルク金時 繊維のように細い氷。サラサラと軽く、すぐに溶ける。 日光から取り寄せた天然の氷。(冬に屋外で凍らせたのを氷室で保存) あまり甘くなく、煮加減が絶妙なあずき。抹茶…

門前の文房具店

日暮里のとある小学校の門前で、文房具店が朽ち錆びようとしていた。 ガラス戸の破れた区画にポスターを貼って繕い、植物を置いているのも、きれいなのかそうじゃないのかよくわからない。 真新しいものより、古びたものを見たときに、しまい込まれた記憶は…

根津メトロ文庫

千代田線・根津駅の改札口。 本物の車両を改造したのらしい、アルミ製のちいさな部屋のなかに本が詰まっている。 職員や利用者の人が持ち寄った本を集めた、手作り図書館。 この駅を最寄りとしている人ならば、通勤や通学の途中に本を選び、電車のなかでそれ…

食品サンプル

根津の裏通りは食品サンプルの多い街だ。 私が子供の頃の昭和時代には、食べ物屋の入り口でまず食品サンプルを見て、何を食べるか決定してから、店のなかへ入っていた。 うっかり決め忘れて席に着いてしまった場合には、「もう一回メニュー見てくる」などと…

カヤバ珈琲

『パリのおさんぽ』掲載の写真をフォトライブラリーというサイトで公開しています。 小さいサイズのものはフリーでダウンロードできます。 http://www.photolibrary.jp/profile/artist_3813_1.html 毎日、少しずつ増やし、『パリのおさんぽ2』『沖縄のおさ…

社交場

子供たちは同じ場所で自転車をぐるぐる乗り回しながら社交を行う。 谷中の坂を降りた辺り、根津の路地裏にて。

バルサン使用中

うっかり入ったら危険です。 またあとできてください。

和菓子屋

不忍通りからカヤバコーヒーの角を入った道。 通りをパノラマで撮るというアイデアを思いついた私は、まずここへきて一軒一軒、店の外観を撮影した。 それからうちに帰ってその写真を画面上で一直線に並べ、なかなかうまくいきそうだとちょっと得意になって…

ママゴトセンター

昼間に夜店が出ていた。 ママゴト道具がたくさん並んでいる。 ネットで検索してみると、関東近県の津々浦々で、さまざまな人に目撃されているようだ。 あなたの町にも出没するかも。

谷中銀座

谷中銀座に行って買い食いをして歩く。 コロッケとかおでんとかパンとか。 数百円でいろんなものを食べられて、腹がいっぱいになる。 やきとり屋があった。 飲み屋じゃなくて、やきとりだけを売っている店。 「やきとり1本」と頼んだら、 「じゃ、いまあた…

みかどパン店

まるで奇跡のように近代化の波を逃れ、「まちがい探し」のごとくそこだけ数十年前の姿でたたずむ古い商店を、「天然商店」と呼び習わしている。 わたしの知るなかで、この物件は、東京でもっとも美的完成度が高いもののひとつである。 すばらしいのは、作為…

八重桜

ソメイヨシノが散り終わったあとの4月半ば、谷中商店街を曲がった路地に八重桜は咲き残っていた。 住宅に取り囲まれた、三角形のちいさな公園では、女の子が滑り台に登って、手を伸ばして桜の花びらに触れようとしていた。 わたしたちは、なにかうつくしい…

谷根千

谷中と根津と千駄木を縮めて谷根千というそうである。 沖縄はしばらくお休みして谷根千の写真を紹介する。 露店の主人にそっくりな犬

川平公園

石垣島・川平湾。 足下の海へ向かってカメラを向けると、 海の底の砂ひとつぶひとつぶまで写り込んだ。 ゆっくりと揺れるさざ波が影を落とす以外は。

石垣島のトニーそば

トニーというおもしろいおじさんのそば屋。 往年の日活アクションのスター赤木圭一郎の大ファンで、店のなかにポスターやジャケットを貼り巡らせている。 「おっちゃん、テレビ出たんだ、テレビ」 と『学校に行こう』出演ビデオを見せてくれる(エンドレス編…

リンク

『沖縄のおさんぽ』で取材させていただいた方のブログをご紹介。 会ってみておもしろい人はブログもおもしろい。 ギャラリー象 http://homepage.mac.com/zouasato/ 手吹きガラスの店。ご主人は写真が趣味。街歩きのなかでの小さな発見をスナップ。 マウンテ…

看板キャラ

が好きである。 トンカツ屋の豚とか、「洋菓子」の商標とか。 むかしからそのまんまなほうがいい。 気が抜けてるのがいい。 牧志公設市場の北側、ちとせ商店街ビルにて。 古い雑居ビル。迷路のようにちいさな店が折り重なる。 2階以上は住宅。吹き抜けにな…

なかよし

おそらく2、30年はむかしのものであろう月星シューズがそのまま売られていて、一回転してとてもいい感じだった。 那覇・太平通りにて。

阿里

店のなかに台湾屋台が入り込んでいる。 カウンターひとつのちいさな店。 メニューを見ると、汁ビーフン・お粥が200円。 「めちゃくちゃ安いですね」と店の人に言うと、 「えっ、安すぎますかね?」 と急に自信がなくなったのか、逆に質問された。 台湾で食べ…

海ブドウ

沖縄の海ブドウは水槽のなかに入っていた。 注文すると、さっきまで泳いでいたのが、網ですくわれて出てくる。 東京で食べるより、もっとぷちぷちして、さわやかで、味の輪郭がはっきりしている。 思えば、人類は、噛むとなかから汁がじゅっと出てくる食物に…

タコライス

きょうタコライスを食べた。 家で作っても本場に負けずおいしかった。 この写真は、タコライスを発明した千里という店のもの。 金武の米軍基地の前にある。 大盛り過ぎてふたが閉まってない。千里 http://www.u-r-u-m-a.co.jp/03genchi/03eat/tacos/senri.ht…

ムジ

金武のフリーマーケットで売っていたムジ。 田芋(ターンム)という、里芋をもうちょっとねばっこくしたような芋の、茎の部分。 繊維のかたまりみたいなこの植物を、やわらかくなるまで何時間も湯がいて、アクをとって、みそ汁にして食べる。 ぐずぐずになっ…

金武のフリーマーケット

農家の人が自分の家で食べるために作った野菜や果物を売っている。 だから農薬を使ってなくておいしい。 と、八百屋のおじさんに聞いた。 ここのシィクワーサーのおかげで元気になった。 国道329号、金武IC近く。

那覇

松尾公園のガジュマルの木。 束にしたストローを雑巾ひねりしたような、 寝起きの私の頭のような。 枝を四方八方に広げて悠然と。 どこから枝なのか根っこなのか。

てんぷら

道を間違えて迷い込んだ路地にてんぷら屋があった。 「揚げたてがいいでしょ? ちょっと待っててね」 100円か200円分買っただけなのに、たくさんのてんぷら。 「これおまけだから。またきてね」 沖縄のてんぷら屋は、本土でいうてんぷら屋とはちがっている。…

小学生

土地の色というものがある。 沖縄で印象に残ったのは、鮮やかなピンクと青の組み合わせ。 紅型の柄や店の看板などでよく見かける。 市場で売られていた魚の色までそうなっていたと本で書いたが、 この小学生の帽子も一例である。