ネーナ・ガーランド姫の夢物語 7

projetdelundi2009-09-17

 お城から、ベッドを引っ張れそうなネコが呼び集められました。         
テクテクとトコトコの首に紐を巻いて前から引いてもらい、ゴロゴロが後ろから押すことになりました。 
フレーフレーはベッドを動かすのではなく旗を振って応援する役です。
お城を取り巻いている池を渡るときは、ベッドを池に浮かべて、スイスイとザブザブとジャブジャブが泳いで引っ張りました。 ところが、ジャブジャブは泳ぎの係ではなく、実は洗濯係だったので、たちまち溺れてしまいました。    
それで、仕方なく、スイスイとザブザブの二匹で引っ張ったので、ずいぶん時間がかかってしまいました。
池を渡ると、今度は峠まで急な山道が待っていました。 
テクテクとトコトコとゴロゴロは一生懸命ベッドを引っ張りました。 
ベッドの上には、ネーナと、ガミガミと、肩を揉む係のモミモミ、背中を掻く係のポリポリがいたので、それはそれは大変な重さで、テクテクとトコトコとゴロゴロは疲れ切ってしまいました。 
 またしばらくすると、ベッドはますます重くなりました。  
不思議に思ったテクテクとトコトコが後ろを振り返ると、ゴロゴロは押すのをやめてベッドの上にゴロゴロ寝そべっていました。