きのうのつづき。 古風な温室があった。廃墟の匂いがして心が騒いだ。 まだ世界旅行が珍しかったころの夢の残骸、そういう感じがした。ガラスのなかで保存されているのは植物というより、植民地を争い合った時代の帝国が見た南洋への夢である。 建物の中央部…
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