2006-08-18 八重桜 東京 ソメイヨシノが散り終わったあとの4月半ば、谷中商店街を曲がった路地に八重桜は咲き残っていた。 住宅に取り囲まれた、三角形のちいさな公園では、女の子が滑り台に登って、手を伸ばして桜の花びらに触れようとしていた。 わたしたちは、なにかうつくしいもの、心引かれるものがあると、感心し、鑑賞するという態度を取る。 子供たちは、ひたすらそれに近づき、手で触れようとする。