向島の焚火

projetdelundi2007-09-30

向島の路地で焚火をしているひとがいた。
車一台やっと通れるかという細い道のアスファルトの上で、ごみを燃やしている。
この街では家の前の路上は自分の庭として考えられているのではないか。
それはわたしが常識だと思っていた公(パブリック)と私(プライベート)の関係とは異なる。
そういえば、向島でよくみかける路上ガーデンは、路地の路肩、家の塀際に沿って並べられている。
幅10センチのあの狭い場所はいったい誰のものなのだろう?
パブリックとプライベートの境界線上。
家のひとにとっては自分の庭と同様のプライベートだし、わたしのような通りがかりのひとの目を楽しませていると考えればパブリックな街路樹である。
パブリックとプライベートの関係を考え直すことから、あたらしいなにかが生まれるだろう。
たとえばいまあなたが読んでいるブログというのもまさにそうで、わたしが勝手に書いたプライベートな日記ではあるが、パブリックに公開しておけば誰かを楽しませることもあるかもしれない。