プチニッケ

projetdelundi2007-10-13

プチニッケをはじめる。
『パニック7』で連載しているピクニッケのように準備万端してみんなで行くのではなく、気分のおもむくまま、空き時間にちょこっとピクニッケすることを思いついた第1回目。
恵比寿にある『ラ ブティック ドゥ ジョエル・ロブション』はわたしがフランス食文化に触れたはじめの店である。
ここで「フランスのパンってこんなにうまいのか!」と気づかなかったら、フランスに行ってみることもあるいはなかったかもしれない。
その驚きは10年後のいまも持続している。
ロブションのサンドイッチに使われるパン、ハム、チーズ、バターはパリで食べるいちばんおいしいものと同じ味である。
わたしの行動は主として味覚中枢によって支配されているらしく、「フランスに行ってみたい」と思いはじめるときの動機は、「あそこのパンを食べたい」とか「あそこのロックフォールチーズを食べたい」だのそんなことである。
その欲望を鎮めてくれるこのサンドイッチは長さ20センチのパリといっていい。
写真のいちばん左、キッシュ・シャンピニオン。ブルーチーズの香気に包まれたきのこの森。
中央、サンドイッチ・ジャンボン・クリュ。一口ごとにバゲットモッツアレラ、生ハム、バターの風味が争いあうように押し寄せる。
右、ショコラ・バナーヌ。熟れた南国風の味わいを予想しながら口にすると、ロブションのバナナは上品なレモン漬け。
ガーデンプレイスの裏手、三田丘の上公園でピクニッケ。
妻と二人で1300円。六百数十円のこんなに充実した使い道は滅多に思いつかない。
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