projetdelundi2007-12-30

1年前の(ことしの)正月このブログに掲出したネーナ・ガーランド姫の絵は、半年ぐらいそのまま放置していたので見てくれた方も多いだろう。
彼女は999匹のネコを飼っていて、眠りながら(たまに)起きたりして、山奥の湖のなかのお城に住んでいる。
そういう場面を版画にしたためた、みなさまへの年賀状である。
まるで空想のオハナシであって、そんなひとが実際にいたり、そんな場所が実際にあるなどおもってもみなかった。
ところが、先日駅を歩いていたらネーナのお城が目の前にあった。
まるでイメージ通りのお城の写真が、浅井慎平が撮っていることで知られるiichikoのポスターになっていたのである。
iichikoのHPネーナ城
空想した場所はかならずこの世のどこかに存在する。
そうでなくてはデジャヴという現象の説明がつかない。
あれは疲れたときに記憶が交錯して起こるのだと心理学では説明されている。
かつて夢に見たものをいま見ているのではなく、夢で見たとおもいこんでいるだけのただの錯覚であり、不思議なことなどなにもないのだと。
すごく疲れて朦朧として歩いていたら、たしかに一歩ごと自分の見る風景がデジャヴになった。
自分の見る風景見る風景がすべて夢のなかの風景に見えたから、心理学上の説明は正しいと納得できた。
しかし、これですべての不思議さにカタがついたわけではなく、さらに不思議な別の問題を呼び寄せたのである。
自分が実際に見ている風景がすべて精神状態次第で夢の風景になりうるのなら、現実が夢であり夢が現実だといってどうしていけないのかと。
これはまさにネーナ・ガーランド姫のおかれている状況ではないか。
2日後の(来年の)お正月もネーナの年賀状。以降ネーナのストーリーをブログにアップしていくことに。