木造

projetdelundi2007-12-31

古い家のなかにもきれいな家ときたない家があるのはどういうわけだろう。
なんでもあたらしいものがいいとおもっているわけではなく、古いものも好きなほうなので住むことはけっしてやぶさかではない。
古い木造の家なら家賃もやすいので便利で散歩のしがいもある場所に安価で借りられるのではないかともおもう。
とはいいながら築年数が20年以上経っている物件を不動産屋さんに連れられて見にいくとひいてしまうぐらいボロボロだったりする。
さいきん理想の物件を発見した。写真の木造の家屋である。
最寄り駅はJR原宿で徒歩15分。築年数は6,70年といったところ。
深い森のなか、先が見えないような曲がりくねった道を進み、突然視界が開けたところにこの家はある。
庭付きである。森があり、田んぼがありという広大さで(前日の写真)、清正井という加藤清正も水を汲んだとされる湧き水を水源とした小川まである。
誰も住んでいない。けれども残念ながら空き家ではない。
家主は天皇明治神宮行幸するときのお休みどころである。
この家を見ると、木というものが年を経るごとにますますうつくしくなることがわかる。
きれいな古い家ときたない古い家のちがいとは、ひとがきれいに手入れをしているかしていないかの差であって古いからきたないわけではまったくない。
そのことがこの家を見てわかった。
ゆくゆくは私も古い木造家屋を探しきれいにして住んでみたいものである。