ミサに参加するには

projetdelundi2009-04-16

誰もいない教会で祈ったり、ひとり静かに時を過ごすのはいいものだ。それで教会に興味を感じたら、今度はミサ(礼拝)に参加しようかな、という気が起きるかもしれない。そのときどうしたらいいかちょっと書いておこうと思う。
ここではカトリック教会でのミサに参加する場合について述べる。プロテスタントではミサではなく礼拝と呼ばれる。聖体(パン)を食べるかどうかなど、形式もかなり異なっている。
まず時間の確認。教会のホームページか、教会の入口に掲示されている。日曜日の朝、あるいは土曜日の夜や日曜日の昼や夕方にも行われるところも。
教会に行くと入口あたりに案内の人がいるので聞けば親切に教えてくれる(勧誘などされることもないし、すごく親切な人が大半)。あるいは、ビラなどが置かれているところに、「ミサ式次第」というプログラムがあるので、それをもらうと安心(置かれてない場合はやっぱり案内の人に尋ねてもらうしかない)。
あと「聖書と典礼』というその週用のプログラムももらう。これにはその週に読む聖書の部分やアレルヤ唱(みんなで歌う)などが書かれている。コラムもあって読み物としてもおもしろい。
それから本棚みたいなところに聖歌集が置かれているのをみんなで借りているはずなので、同じように借りる。
ミサは約1時間。椅子に座っているばかりではなく、みんなで立ち上がって歌を歌ったり、主の祈りを唱えたり、挨拶をしたりする。最初は気後れするけど、他の人がするのをみようみまねでやってみるたほうが自分も体験している感じでおもしろい。歌は口ぱくで、祈りなどは「ミサ式次第」に書かれているのを読む。
神父様の話のあといよいよクライマックスの「交わりの儀」つまり聖体(パン)を食べる儀式。聖体は洗礼を受けた人だけが食べられる。そうでない人は祝福を受けられる。神父様が頭に手を当てて祝福してくれるのである。私はいつもこれをしてもらっている。というのは、この儀式のときみんなパンをもらうために神父あるいは司祭の前に会衆が列を作るのだが、自分も席を立たないと通行の邪魔になるので、遠慮せずに、むしろ祝福をしてもらったほうがいい。自分が列の先頭に立ったら「祝福をお願いします」といって頭を軽く下げる。
私も最初にミサに参加したときは戸惑った。段取りがいっぱいあってどうしたらいいかぜんぜんわからない。すると隣りにいたおばさんが私がなにも知らないのを見てとって「式次第」を取ってきてくれようとした。その人は足が悪いらしく、ひきずりながら、かなりの距離を歩いていこうとしているのだった。「自分で取ってきますから」といっても「わからないといけないから」といってどうしても取ってきてくれようとする。
なぜこの人が自分にこんなに親切にしてくれるのかわからず、猜疑心すら私は抱いてしまった。でもいまは理由がわかる。困っている人に親切にするのは神様へと近づく道だからだ。
(写真はきのうのつづきの夙川教会)