ド・ロ壁

projetdelundi2009-05-07

今日からガイドツアーは、長崎の市街地を離れ、外海地方へ。いよいよエンディングが近い。
『修道女スタイル』ではド・ロ神父の一生について触れている。幕末に来日し、外海地区の発展に尽力したフランス人神父。類い稀な才気と信仰をすべて神に捧げた生き方は感動的である。
単なる宗教活動にとどまらず衣食住さまざまなものを発明・創意工夫した。その足取りはド・ロ神父記念館に収められた数々の遺品でたどることができる。フランスから取り寄せたとみられる食器や雑貨は骨董品として見てもとてもかっこいい。
外海地区で採れる温石という青い石を積んで壁を作る技術もド・ロ神父が考案したもの。外海は青い石の村である。ド・ロ神父の死後八十年以上が経ったが、いまでもド・ロ壁を使った家や塀はこの地方の至るところに見いだされる。
写真のド・ロ壁は記念館の前にある旧出津救助院のド・ロ壁。旧出津救助院は貧しい女性たちに仕事を与えるとともに教育も授けた場所。現在は老朽化のために改修工事中。2012年の完成予定。
旧出津救助院http://www.at-nagasaki.jp/archives/003/17.html?css=area.css
ド・ロ神父記念館http://www.at-nagasaki.jp/archives/003/16.html?css=area.css