シャルロット・ゲンズブール

 私にとって、というかオリーブ世代にとって、シャルロット・ゲンズブールは昔も今も変わらず興味深い。
          
年齢の割に若く、中性的で少女性も持ち合わせた彼女は、とりわけ日本人好みなのかと思っていたらフランスでもコンスタントに人気がある。
数年前、「パリのおさんぽ」という本の取材でKitsunéのマサヤさんを訪れたことがある。  12歳頃からお母様とパリに移住し、今では普通のフランス人みたいになっているが、彼もまたシャルロットを自身のブランドのミューズとして崇めていた。 彼女の名前が出たときの、マサヤさんのぱっと輝いた表情をよく憶えている。
 シャルロットの場合は文化による美意識のギャップがとても少ない例なのでしょう。 
 この回を、いま私が考えている大きなテーマにつなげていこうと思ったのですが、助走のじょの字にもならずにおひらきおひらき。