「コーカサスの虜」
私たちはいま民族衣装の勉強をしている。「民族、民藝」のことをやりだしてみると奥が深くたまらなくおもしろい。
国は違えど人間の考えることは似ている。何をおいても空気と水と土と太陽があれば、生きてゆける。
でも戦争が始まると病んでくる。国も人々も、殺したり殺されたりを散々目の当たりにすれば感覚は麻痺し知らず知らずに病んでしまう。
民族衣装関連で「コーカサスの虜」という映画を見た。
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DVDのパッケージは眩しそうな目をした少女の姿が印象的だ。この映画はロシア人とロシアから独立したいチェチェン人達の対立がベースになっているが、人間同士の心の交流に重きを置いている。
この映画はトルストイの小説が原作になっている。「人は人を愛することより殺すことのほうがずっと簡単なのだ」と語っている。
その意味をこのタイトルとともに考えてみて、いい映画だーと思った。 彩