現実離れ

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新宿御苑に行った。 園路の先、木々の隙き間に黄金色の色彩が現れた瞬間、目を奪われた。 葉を黄色く染めた巨木が青空を突き、自ら発光するように輝いている。 樹は近づくにつれじょじょにその偉大さを明らかにしていった。 高さは他の木を圧している。近づ…

個人美術館への旅

アート鑑賞も現実から離れることである。 最高の作家のものに触れたときにはそう感じる。 作品の周囲の空気がちがっている。 磁場が緊張し、ひんやりしている。 作家の精神のありようがそこに現れているからだろうか。 世界の新しい法則を告げているようにす…

現実から遠く離れて

人間の顔が落書きされたホワイトボードと壁の隙間に、子供が挟まっている。 どうしてそんなところにいるのか。 かくれんぼだったら足が見えるところには隠れない。 わたしも子供の頃はよく隙き間に入り込んでいた。 そのときの気分を思い出してみると、かれ…