ルコント

projetdelundi2007-11-10

きのうのつづき。
青山ツインタワーにあるブラッスリー・ルコントでお惣菜をテイクアウトし、アールヌーヴォーベンチで食べた。
風景だけではなく、口の中までパリになった。
どれを口にしても素敵な芳香が充満するので即座においしいと思える。
キッシュ。小麦粉とバターと生クリームという組み合わせでこんな素敵なものができるのかといまさらのように感心する。台のタルトのさくさくと中味のしっとりもうつくしい対比を描いている。
秋のきのこのソテー(700円/100g)。ジロール、トランペット(黒ラッパ茸)、シャントレル、セップ…日本では希少なきのこが贅沢に使われた、森の香りのごちそうである。秋の風を感じながら並木の下で食べるのにこんなにふさわしいものもないだろう。
クラフティーマロン。クリーム(カスタード+バタークリーム?)が濃密で、濃厚で、口の中でまったりと溶けていく。加えて、ブランデーの香り高いマロングラッセとミルクチョコレートが別角度からしつこさを与える。しつこい同士の掛け合わせ。たまのスイーツなんだから盛大にしつこくいきたいものである。喉がひりつくようなこの重さはパリの風味だと思う。 焼きたてのプチパンも実においしい。
ルコントのサイトを見ると、こうあった。
「『万事フランス流に…』 これが創業以来変わらぬ当社の基本なのです」