梅ヶ丘

projetdelundi2008-02-07

ちかごろのわたしたちはピクニッケ場所を探す巡礼をしている。
小石川植物園で食べようと狙っていたイタリアンのデリが2月からいきなり神楽坂に移転していた。困った。
いくらいい場所いい公園をみつけてもおいしいゴハンがテイクアウトできなければピクニッケにならない。
それで場所を変えることにして小田急線の梅ヶ丘へいった。名前の通り梅の咲く丘がある。
比較的新しい公園のようで植木屋さんの手によるような人工感がすこし漂っていたのは残念だった。
よかったのは梅祭りが開催されていたことである。夜店というか臨時店舗が公園内に出ていた。そのなかに和菓子屋さんがあって梅大福というものがあった。梅酒に漬けられたやわらかい梅が餅のなかに入っている。香りもちょっとしたすっぱさもここちよい甘さも餅と調和してたいへんによい。
それから梅羊羹というのもあった。どういうものかというと白餡に梅肉が混ぜられている。以上。という簡単なものであるけれども、手の込んだものよりその組み合わせはよほどしっくりときている。
「和菓子って自然なものなんですよね」
とその和菓子屋さんが不意に口にしたのは、自然素材という意味のなかに上述した意味も含ませていただろう。自然の巧緻。自然にまかせるにしくはない、と。
紅梅、白梅の2種類があって、パッケージの、梅の咲く丘で遊ぶわらべたちの絵は谷内六郎の手によるものである。かわいい。
カメラを忘れたので写真はない。代わりに小石川植物園の蝋梅を。