projetdelundi2008-02-10

吉祥寺へ行くバスの窓から駅前広場に立つイチョウの木と青空が見えた。
すべての葉を落とした黒い枝々はアンテナのように空へ向かって延びて、そこには数十羽のスズメだかムクドリがすずなりに止まっている。
ちいさな鳥たちは一斉に飛び立つ。
厳密にいえば一斉ではない。一匹が飛んだらつれて2匹、3匹……と次々飛び立っていくのだけど、その間隔があまりに瞬間的すぎてまるで一斉のように見えるだけだ。
飛び立つとわたしの視界から消え、ふたたび木に戻ってくる。しばらく空を旋回してきたのか、あるいはさっき飛び立ったのと別のグループが空席を見つけて割り込んでくるのかそれはわからない。
鳥たちはちいさすぎて青空をバックにするとまるで黒い点々のようなのに、ちいさなからだを使って一生懸命羽ばたいている様子だけはわたしの目からもわかるのだった。
鳥といえども一生懸命羽ばたかなくては空を飛べない。
井の頭公園ではミニサイズの雪だるまを見つけた。