聖アンセルモ教会と同じくアントニン・レイモンドの建てた教会。
飯倉を歩いているときに木造のちいさな教会が現れるのは不思議な光景である。
高原にあるようなログハウスかバンガローの趣き。なかに入るとまず目に入るのは、左右の壁から壁へと渡され幾本かが中央で交差する長い長い木の梁である。表面の仕上げもこまやかで職人の手の感触がある。にもかかわらずそれは数学的幾何学的なうつくしさを備えた構造でもある。
ちいさな教会だけれども、建築家はこの建物のなかにも偉大さへとつながっていくようなちょっとした感動を潜ませるのを忘れなかった。
礼拝はすべて英語で行われる、外国人のための教会である。
