帽子
9月10日に単行本『東京ピクニッケ』が発売されます。
その本のなかで紹介している「ピクニッケ7つ道具」の2番目は「帽子」。写真の帽子はどちらもパリのAnthony Peto(アントニー・ペト)で購入した。
キャプションを書くためにrue Tiquetonneにあるこの店のことを懐かしく思いだしていた。間口の狭いちいさな店に所狭しと並べられたどの帽子からも、隠そうとしても隠しきれないダテ者の血がにじみでている。これでもかというぐらい遠慮なく気取っていて、しかも気取りすぎていない。素材からデザイン、職人仕事までまったく手抜かりがない。「どうしてそこまでやるの?」というある種の過剰性、商売っけを飛び越えた作り手の狂気というか確信みたいなものが、帽子を見ているだけで匂ってくる。
HPを見ていたらデザイナーとのQ&Aが載っていた。
「Anthony Petoの帽子をかぶっているセレブは?」というありがちな質問に対しては
「Anthony Petoの帽子をかぶっているひとは全員セレブである」と答え、
「今後、帽子が再び流行する可能性は?」という質問にも堂々と
「No」と答えていた。
http://www.anthonypeto.com/
- 作者: プロジェ・ド・ランディ
- 出版社/メーカー: 白夜書房
- 発売日: 2008/09/10
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 2人 クリック: 36回
- この商品を含むブログ (13件) を見る