世田谷公園

projetdelundi2008-08-13

きのうのつづき。
公園に足を踏み入れると、止まっていた水がいきなり飛びだし驚いた。噴水というのは突然出てきてひとを驚かせるのを生き甲斐にしていて、お化けと同じようなところがある。
世田谷公園の噴水は地上より一段低い。まわりを取り巻く傾斜地は芝生になっている。そこでわたしたちはピクニッケした。曇りの日で過ごしやすかった。日曜日だったがみんなオリンピックでも見ているのかひとは少なかった。
噴水に見とれた。わたしたちは話をしていたけれども視線は交わらずずっと噴水を見ていた。ただ虎太郎(1歳5ヵ月、11.6キロ)は食べるのに夢中でパンしか見ていなかった。
この芝生は噴水を見るための観客席みたいだった。むかし神宮球場の外野席が椅子ではなく芝生になっていたのを思いだした。野球というのは時間ばかリ長くて間(ま)の多い退屈なスポーツで、だから視聴率が低いほうが当たり前なのである。椅子に座ってのめり込んで見るより、芝生で呑気に飲んだり食べたりしながら見るのにふさわしい。ピクニッケは野球観戦に似ている。わたしはサッカーより野球が好きだ。