ボン・ボランテ

projetdelundi2008-09-22

店の前に薪が積まれたパン屋が河原町通りにある。この薪は飾りではなく、土を固めて作った本物の窯にくべる。
店の名はボン・ボランテという。薪釜を見ただけで「この店はうまい」と自分のなかで決めつけてしまい、食べたくてしかたなくなった。最初にいったら閉まっていたので、日を置いてまた訪ねた。
この店も加茂川に近いので河原のベンチでピクニッケ。
真ん中のあんぱんの上のほうがひしゃげているのは、できたてを袋に入れてもらったから、加茂川まで運ぶあいだに潰れたのである。
まだあったかいあんぱんは、ぜんざいを飲まずに食べているみたいだった。パンは食感はもちもちしていたけれど、あんこと馴染んで存在感を消していたからである。手作り感のある、口のなかにまとわりつくようにざらざらして香り高いあんこを、はふはふと飲み込んだのだった。