ニコライ堂

projetdelundi2009-04-07

ニコライ堂日本正教会ロシア正教の流れ)の中心となる教会で、御茶ノ水の駅前にある。青銅のドームは東京に住む人なら一度ぐらい目にしたことがあるかもしれない。
前を通り過ぎるのと中をのぞくのは大ちがい。薄暗い堂内に金色のイコノスタス(聖所と至聖所を隔てる壁)、シャンデリア、壁にはたくさんのイコン(聖人像)がかけられ、まるで東京とは思えないような、ロシア旅行にきたように錯覚する場所である。
平日にちょっと拝観してみるのもいいものだが、日曜の朝の礼拝に出席すると度肝を抜かれる。カトリックプロテスタント日本聖公会日本基督教団)の礼拝ともまったくちがっている。
聖歌を中心にすすめられる。他の宗派では一般の信徒さんが聖歌隊を務めることが多いと思うが、ニコライ堂聖歌隊はプロはだしである。乱れることない豊かなうつくしい歌声がコンサートさながらに、堂内に響き渡る。まったくなじみのないロシアのメロディ。お香がもうもうとたきしめられる中、無数のろうそくがまたたき、主教を中心にたくさんの司祭たちが堂内を巡って祈りを捧げる。視覚・嗅覚・聴覚によって圧倒される。
ちょっと怖い感じがするかもしれないが(外国に行ったときのような感じ)、私たち一般人も歓迎されているので大丈夫。正教会グッズ(お香や十字架など)がそろった売店もおもしろい。