お茶の水散歩

projetdelundi2009-04-08

お茶の水はどこをどう歩いても散歩向きの町である。だから『修道女スタイル』に載せた以外の私の好きな場所を。
山の上ホテル(右の写真)からちょっと下ったところにはカトリック神田教会がある。これは以前このブログで紹介した。
ニコライ堂から小川町のほうへ入ったところ、薮そばの近辺は奇跡のデルタ地帯と呼ばれるほどおいしい老舗が多い。神田まつやも庶民的で棄てがたいし、竹むら池波正太郎が通っていた甘味屋で、松栄亭は夏目漱石のひいきの洋食屋。志賀直哉の『小僧の神様』に出てくるのもあの辺の寿司屋であった。
ニコライ堂から聖橋(下の写真)を渡っていくと湯島聖堂。聖堂といってもキリストではなくまつられているのは孔子。それを過ぎると甘酒屋の天野屋。甘酒のかかったかき氷はほんのりとした甘さのさっぱりした不思議な味わい。そして神田明神の界隈へ。神田明神から思いがけず長い石段を下っていったあたりには情緒があって歩くのが楽しい。ずっといくと湯島に至る。
こうした東京のいろんな散歩道を紹介する仕事もしてみたい。